開業予定または、すでに開業している鍼灸師にとって、電気代や物価の値上げは苦しいものです。
鍼灸院の場合、施術料金を簡単に変えられないため、経営のやりくりが難しくなっている方も多いはず。
そんな背景から、今は各都道府県で「物価高騰対策支援金」が進められており、鍼灸院も対象になりうるケースがあります。
本記事は、「物価高騰対策支援金」の制度と申請についてポイントを紹介します。
医療機関等物価高騰対策支援金とは?
最近、食べ物や電気・ガス代、サービスの料金など、さまざまな物の値段が上がっています。
こうした物価高の影響を受けている医療機関等を支えるために、国が支援金を出すことになりました。
この支援金には、「はり・きゅう」の施術所も対象として含まれています。
ただし、医療保険(療養費)の対象になる施術をしている院に限られますので、あなたの院が該当するかどうか、事前にチェックしておきましょう。
申込期間・支援金の給付額は?
申込期間
福岡県における医療機関等物価高騰対策支援金は、「令和7年5月30日まで(必着)」が締切となっています。
【申込受付期間】
令和7年1月24日から令和7年5月30日まで(必着)
支援金の給付額
支援金の金額は、その施設が契約している電気の「電圧」によって変わります。
多くの施術所は、一般の家庭や店舗と同じ「低圧電力」で契約していることがほとんどなので、1施設あたり12,100円が支給される見込みです。
特別高圧または高圧の場合、九州電力ではお客様番号が「3」から始まる番号となっていますので
事前にチェックしておきましょう。

申請に必要な書類と申込フロー
必須書類
- 福岡県医療機関等物価高騰対策支援金給付申請書
- 振込先通帳の写し
- ※電気使用量のお知らせ等の写し(特別高圧・高圧電力を受電している施設の場合)
- 受療委任扱いの登録番号または医療保険(療養費)の対象となる施術を行っていることが確認できる書類
申請は、「郵送のみ」の受付となるので、ご注意ください!
申請書(署名または押印が必要)とその他の書類を、以下の事務局まで郵送にて提出してください。
<提出先>
【宛先】
福岡県医療機関等物価高騰対策支援金事務局
【住所】
〒815-0032 福岡市南区塩原3-3-7-2F
【電話番号】
0570-013-578
【FAX】
092-561-2441
申し込みフロー
- 必要書類をダウンロード
・サイトにて申請書をダウンロードします
・受付期間:令和7年1月24日~令和7年5月30日 - 書類提出
必要書類を期限内に、「福岡県医療機関等物価高騰対策支援金事務局」宛に「郵送」で送ります。 - 支給決定
支給額が決定し、順次支給されます。
【注意】もらえないケースもある
申し込みには、いくつか注意点があります。
申請は、「郵送」のみとなっており、期限までに事務局に届いていないと申請が無効となります。
また、受療委任扱いの登録番号または医療保険(療養費)の院を対象としているため、それを証明する書類も必要となってきます。
初めて申請する場合は、早めに提出するなど、余裕をもって申請することをおすすめします。
まとめ
「医療機関等物価高騰対策支援金」は、鍼灸院も対象になっていて、すでに受け取っている院もあります。
申請に必要な書類は少なく、手続きも比較的シンプルなので、申請しやすい制度です。
ただ、申請し忘れてしまうと受け取れないので、早めに手続きを進めておくのがおすすめです。