鍼灸院の成功を目指す際、「成功している人たちには、どんな共通点があるの?」「成功パターンを知りたい」と思うことは多いのではないでしょうか。
技術や経験だけでは成功が難しい鍼灸業界だからこそ、
成功者のパターンを学び、取り入れたいと考えていることでしょう。
そこで本記事では、成功する鍼灸院経営者に特徴・共通点をご紹介します。
また、実際に鍼灸院経営者が実践していることもお伝えしますのでぜひ参考にしてください。
光井先生の経歴

光井 宏( 代表取締役)
株式会社光井JAPAN
資格:柔道整復師・鍼灸師
施術家を志したきっかけ
大学時代、サッカーでケガをし整骨院に通った際、
明るい雰囲気に感動し「ケガをした人を元気にしたい」と施術家を志す。
独立・開業
2008年に「ひかり鍼灸整骨院」を開院。
以降、訪問鍼灸や自費施術を取り入れながら事業を拡大し、年商3億円規模の企業へ成長。
鍼灸整骨院8店舗、セミパーソナルジム4店舗、訪問鍼灸マッサージ院3店舗を経営。(2019年6月決算時)
Q.光井先生から見た成功する人の特徴を教えてください
光井先生:成功する人の共通点のひとつは「行動が早い」ことですね。
一般的にPDCA(Plan→Do→Check→Action)という手法が知られていますが、計画に時間をかけすぎて行動に移せないことがあります。
一方、成功者は「DPCA(Do→Plan→Check→Action)」のサイクルを回します。
まず行動(Do)を起こし、その経験をもとに計画(Plan)を同時に考えながら行動していきます。
行動した結果を振り返り、すぐに改善を繰り返すことで、成功へと近づいていきます。
重要なのは、小さな失敗を恐れずに、たくさん挑戦していくこと。
行動の数を増やしていくことで、質が高まり、結果的に成功へとつながります。
考えすぎて動けなくなるより、まずは行動しながら学び、改善を重ねていくことが成功者の特徴といえるでしょう。
Q.成功する人は、過去のやり方にこだわらないことは本当ですか?
光井先生:はい、その通りですね。
成功している人たちは、「これまでこうだったから」と過去にこだわるのではなく、今の時代の変化に合わせて行動していますね。
たとえば、以前は店舗を構え、保険診療をすることで安定した収益を得られたのかもしれません。
しかし、今では、保険診療の報酬も減り、多くの保険患者を診ても期待したほどの利益を得るのは難しくなっています。
一方で、最近では「自費診療」にシフトし、自分の得意分野や個性を活かすことで成功する人が増えています。
また、集客方法にも大きな変化が見られます。
昔はチラシや紹介で集客できていましたが、今ではネットやGoogleMapが主流となり、WEBマーケティングを活用しないと集客が難しくなっています。
ネット対策を怠ると、患者に知られることなく、集客に苦労するケースが増えてきています。
これらのように、成功している人たちは、過去の成功にとらわれず、新しいアプローチを試しながら、自分に合った成功パターンを見つけ出しているのです。
Q.成功する人は、どんなことを大切にしていますか?
光井先生:成功している人たちは「売上」よりも「人間力の成長」を軸に考えていますね。
成功している人の多くは、売上アップを追い求めることは一時的な成果に過ぎないと考えています。
患者さんが絶えず来院といった成功するには、「成長が第一」だと考えています。
鍼灸院に来院される患者さんの悩みには、単に鍼灸や薬だけでは解決できないケースが多くあります。
患者さんの悩みには、生活全体に関わる原因が絡んでいることもあります。
例えば、体の姿勢や習慣だけでなく、育児や人間関係のトラブルが痛みや不調を引き起こしていることもあります。
このように、鍼灸師は患者さんの生活背景にまで目を向け、その原因を特定し、解決策を提案することが求められます。
施術スキルに集中しすぎて、家と職場を行き来するだけの生活では、治療の視野を広げることは難しいです。
視野を広げるためには旅行やサービスなど、さまざまな体験を通じて自分の経験を豊かにすることが大切です。
成功している人たちは、日ごろの体験から得た気づきを自分の院にどう取り入れるのかを考え、成長し続けています。
このようなマインドによって、患者さんに寄り添える知識や経験、そして話術を育て、結果的に信頼を得やすくなるのです。
成長を軸にすることで、患者さんとの信頼関係を築き、結果として売上も安定し、自然に増えていくのです。
光井先生からみた失敗する鍼灸師の共通点

Q.失敗しやすい鍼灸師に特徴はありますか?
光井先生:失敗しやすい人の特徴のひとつは「過去のやり方にこだわりすぎる」ことです。
過去の成功パターンにこだわり、今の時代に合わない行動をし続けたりしていますね。
たとえば、以前は店舗を開き、看板やチラシで目立てば、患者さんが自然に集まったかもしれません。
しかし、今ではネット集客が主流となり、マンションの一室などで小規模開業したのち、うまくネットを活用して多くの患者さんを集める方が増えています。
逆に、店舗を構えてもネット集客がうまくいかず、賃料が赤字の足かせになるケースもあります。
ほかにも、サイト制作やSEO対策については、専門業者に頼む必要はなく、今では無料でネット上に知ることができ、無料で集客することができるようになりました。
さらに、予約システムも使うことで、これまで受付事務が必要だったものが、システムだけで対応できるようになりました。
このように、便利なサービスやツールが登場する中で、過去のやり方や患者さんの動き方も変化しています。
時代に合った方法を取り入れなければ、知らず知らずのうちに取り残されてしまうかもしれません。
Q.失敗しやすい人が陥る共通の落とし穴とは?
光井先生:プライドが高すぎることが挙げられますね。
鍼灸師は、職人気質な職業であるため、基本的に自分の技術・スタイルに自信があり、プライドを持っている人も多いです。
プライドを持って働くことは、とても大切なことであり、鍼灸師にとって必要不可欠です。
しかし、患者さんの好みや施術の選択肢、経営方針について「正解」というものは、十人十色。
そのため、さまざまな試行錯誤を重ねながら、自分に合った成功パターンを見つける必要があります。
時として、高すぎるプライドが邪魔して、失敗が恥ずかしいと感じ、トライ&エラーをやめてしまうことがあります。
「人に良く見られたい」「すごいと思われたい」という気持ちを抑え、周囲の人からのアドバイスをしっかりと受け入れる柔軟さが大切です。
光井先生の失敗談から学ぶ、成功へのヒント
Q. 光井先生の失敗談を教えてください。
A.【失敗談その①】広告・固定費のかけすぎ
開業した当初、成功したいという思いから、広告や賃料に多額のお金をかけていました。
さらに、高額な機材やおしゃれな内装、大きな看板などにも投資をしていました。
しかし、予想に反して集客は思うように伸びず、収益が安定しない状態が続きました。
機材のリース料や固定費、広告費がかさむ一方で、売上が追いつかないこともありました。
利益を出さなければならない現実に直面し、「患者さんを治したい」という気持ちが次第に薄れていくときもありました。
振り返ると、初期投資はできるだけ抑え、最低限必要な設備と広告に絞るべきだったと痛感しています。
安定した運営を実現するためには、初期投資を小さくスタートすることが重要だと、今は強く感じています。
A.【失敗談その②】セミナーに通いすぎて「自分の軸」がない
セミナーや最新のテクニックに目が行きすぎて、気づけば「自分が何をしたいのか」が分からなくなってしまうことってありました。
売上アップの集客法やマーケティングに気を取られすぎてしまい、自分ならではの良さ・サービス価値を高めることをおろそかにしてしまうこともありました。
確かに、セミナーに参加すれば、成果が出るかもしれません。
しかし、振り返ってみると、ただ売上や浅いテクニックに頼っていたことに気づくことがあります。
結局のところ、鍼灸師は「人間力」が求められる部分が大きいため、自分の軸をしっかり持って、施術スキルだけでなく、人として成長することが1番大切ではないかと考えています。
そうすることで、自分の魅力が自然と伝わり、患者さんも自然と集まってくるものだと思います。
まとめ
今回は、鍼灸院で成功する人の特徴、失敗する人の特徴を解説しました。
鍼灸院はライバルが多く業界であることから、非常に厳しい業界といえます。
しかし、そんな中でも患者さんが絶えない鍼灸院を経営する成功者もいます。
自分にあてはまる部分と足りない部分について、もう一度、確認しておくといいでしょう。
これから経営する人にとって、ヒントとなりますので、ぜひ参考にしてください。