ネット集客に力を入れたいと考えている鍼灸師の方のなかには「地域名+鍼灸」と検索しても、「自院がなかなか上位に出てこない」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
ローカルSEOやMEOといった対策が必要だとわかっていても「具体的に何をすればいいのかわからない」と悩むことでしょう。
本記事では、ローカルSEOの基本から、やり方までわかりやすく解説します。
初めての方でもすぐに取り組める内容になっていますので、ぜひ参考にしてください。
ローカルSEO(対策)とは?
鍼灸院におけるSEOとは、「福岡 鍼灸院」といったように、「地域名+キーワード」を組み合わせたキーワードで検索されたときに、検索結果の上位に表示させるための方法です。
また、SEO対策やMEO対策との違いはそれぞれ下記の通りです。
| 種類 | 概要 |
|---|---|
| ローカルSEO | 「地域名+キーワード」で検索上位を狙う方法 |
| SEO対策 | 地域名に限らず、幅広いキーワードで検索上位を狙う方法 |
| MEO対策 | GoogleMapで検索上位を狙う方法 |



なぜ鍼灸院にローカルSEOが必要といわれるのか
鍼灸院にとって、ローカルSEOは集客の基本となる大切な対策です。
患者さんが鍼灸院を選ぶ際には、「通いやすさ」や「アクセスの良さ」が大きな決め手になります。
実際に、医療機関やサロンに関する調査では、50%以上の人が「自宅や職場から近いこと」を選ぶ理由に挙げています。
また、Googleマップの利用率も高まっていることからも、鍼灸院におけるローカルSEOの重要度は高くなると考えられます。
参考:1300人に聞いた「行きたい歯医者アンケート」 – シカコン (web-consultants.jp)
参考:美容室・ヘアサロン選びのきっかけや決め手は? – HAIRLOG SPECIAL

ローカルSEOの代表的な2つの表示タイプ
ローカル検索で表示される代表的な2つのタイプをみていきましょう。
ローカルパック

ローカルパックとは、検索したエリア(ローカル情報)に関連したお店の情報を、地図とセットでまとめて(パック)表示するものです。
いわゆる「MEO対策」とも呼ばれており、検索画面のトップに表示されるため、通常のSEO対策より優先すべきといわれています。
MEO対策について、以下の資料にて解説していますので、お気軽にダウンロード申込してください。

ナレッジパネル

ナレッジパネルでは、「○○鍼灸院+地域名」「腰痛+地域名+女性鍼灸院」といったある程度、絞られたキーワードで検索したときに表示されます。
ユーザーが知りたい情報を一覧で見れるように表示されています。
ローカルSEOのやり方
ローカルSEOは、一般的なSEO対策に比べて簡単であります。
ここでは、初心者でもすぐにできるローカルSEO対策のやり方について解説します。
ラッコキーワード、キーワードプランナーでローカルキーワードを見つける

ローカルSEO(MEO)対策は、キーワードを選ぶことから始まります。
「ラッコキーワード」や「キーワードプランナー」といった無料ツールを使えば、実際にネット検索でよく使われているキーワードを一覧で確認できます。
たとえば、検索窓に
- 福岡 鍼灸院
- 福岡 美容
など、「地域名+業種名」や「地域名+症状」といった組み合わせを入力し、狙いたいキーワードを選びましょう。
Googleビジネスプロフィールに登録する
Googleビジネスプロフィールは、ローカルSEO対策のなかでも1番重要な要素です。
まだ登録されていない方は、以下の記事にて登録方法を知ることができるので、参考にしてください。

すでにGoogleビジネスプロフィールを登録されている方は、写真や基本情報を見直しておきましょう。
以下の項目をきちんと掲載しておくことで、ローカルSEO評価と予約数がグッとアップします。
【掲載しておくべき基本情報(項目)】
- 住所
- 電話番号
- ホームページのURL
- 業種
- 営業時間
- SNS情報(InstagramなどのURLを貼る)
- 最寄り駅から徒歩○○分/車○○分
- 口コミ
- 写真、動画
また、「どんな人に来てほしいか」を考えたうえで、それに合うワード(例:肩こり、むくみ、PMSなど)を院情報に入れておきましょう。
地域のサイトやポータルサイトに登録する
地域のサイトやポータルサイトに掲載しておくことは、ローカルSEOにとても効果的です。
ネット検索でユーザーの目に触れるチャンスが増えるだけでなく、他サイトから自院のホームページにアクセスがあることで、SEO評価もアップします。
たとえば、「健康にはり」などのポータルサイトは、必ず登録しておきましょう。
登録しておきたい主なサイトは、以下のとおりです。
口コミを集める
Googleビジネスプロフィールやポータルの口コミは、そのまま集客力に直結します。
高評価や投稿数が増えるほど検索順位もアップするので、以下のポイントを意識してコツコツ続けましょう。
- 口コミ依頼
QRコードやLINEで集める。院内では、施術後、会計後に「口コミを集めていますので、よろしければご協力お願いします。」と声掛けをする。 - キーワード活用
口コミの中に「肩こり」「坐骨神経痛」「○○駅から5分!」など、自院の強みを自然に含めてもらうと、検索で目立ちやすくなります。
ときには、マイナスな口コミを書かれることもあります。
その場合、感情的に反論せず、「貴重なご意見ありがとうございます。今後○○を改善します」と誠実に返信し、誠実な人柄を見せるようにしましょう。
事実と異なる場合は、サイト運営側に削除依頼しましょう。
住所や電話番号などの情報を統一する(NAP情報)
NAP情報とは、店舗名(Name)、住所(Address)、電話番号(Phone)の頭文字を取ったものであり、ローカルSEOにて重要な要素となります。
Webサイト・Googleビジネスプロフィール・ポータル・SNSなどすべてにおいて、登録情報を統一するのが鉄則です。
表記で気を付けたいポイントは以下の通りです。
【Name(店舗・施設名称)】
表記方法を1パターンに統一
例)「ハリきゅうサロン えん」または「鍼灸サロン En」
【住所(Address)】
数字は算用数字 or 漢数字、いずれかに統一。ローマ字の大小
例)「東京都新宿区西新宿1-2-3 」または「 東京都新宿区西新宿1丁目2番3号」
【電話番号(Phone)】
電話番号のハイフン有無
例)「03-1234-5678」または「 0312345678」
まとめ
ローカルSEOは「地域名+キーワード」での上位表示を狙い、鍼灸院の認知度と集客力を一気に高める必須施策です。
Googleビジネスプロフィールの最適化、口コミ対策、NAP情報(店舗名・住所・電話番号)を見直すことでSEOよりも短期間かつ効率的に上位表示が狙えます。、
ローカルSEOの対策をして、地域で選ばれる鍼灸院を目指しましょう。



















