「Instagramを使って集客したいけれど、広告は初めてで何から始めればいいかわからない…」そんな不安を感じている方は少なくありません。
「費用はどれくらいかかるのか」「そもそも広告の出し方がわからない」といった疑問から、一歩踏み出せずになかなか始められないと悩んでしまうこともあるでしょう。
この記事では、Instagram広告の基本から、鍼灸院における課金タイプをわかりやすく解説します。
ぜひ参考にしてください。
Instagram広告とは?
Instagram広告は、Instagramアプリ上で表示される広告です。
Instagramアプリを使っていると、自然に広告表示されるため、ユーザーも違和感なく目にすることができます。
Instagramは、日本国内だけでも3,300万人以上が利用しており、LINEに次ぐ利用率の高さを誇ります。
総務省情報通信政策研究所の調査によると、Instagramの年代別利用率は次の通りです。
- 10代:70.0%
- 20代:73.3%
- 30代:63.7%
- 40代:48.6%
- 50代:40.7%
- 60代:21.3%

若年層を中心に利用率が高いですが、全年代で利用率が高まっている傾向にあります。
こうした広がりを受けて、多くの企業や個人店がInstagramの広告に力を入れています。
Instagram広告のメリット

Instagram広告のメリットとして、主に以下の5つです。
- ターゲティング精度が高い
- 高いエンゲージメント率
- 視覚的なインパクトが大きい
- 低コストで始めやすい
Instagram広告ならではのメリットがあります。ここでは、それぞれのメリットについて詳しく解説します。
メリット①ターゲティング精度が高い
Instagram広告は、ターゲットの精度が非常に高いです。
Instagramは、親会社であるMeta(旧:Facebookの傘下)のfacebookユーザーアカウント情報を使っています。
Facebookのユーザー情報に加え、主に以下の行動データまで分析され、より興味関心が高いターゲットに対して広告表示されます。
- フォローしているアカウント
- いいねした投稿
- 保存した投稿
- 閲覧履歴
そのぶん、ムダな広告費を減らしながら、しっかり効果を出すことが期待できます。
メリット②高いエンゲージメント率
Instagramは、写真や動画を中心とした“ビジュアルコンテンツ”のSNSです。
読む負担がなく、見た目で伝わることから、ユーザーの反応が得られやすいのが特徴です。
また、短時間で多くの投稿をテンポよく見られるのも、Instagramならではの魅力です。
ユーザーの関心度の高い広告が表示されると、いいね・保存・フォローといったアクションにつながりやすくなります。
メリット③視覚的なインパクトが大きい
画像は文字の約7倍、動画は約5,000倍の情報を伝えるとも言われ、短時間でインパクトを残すことができます。
たとえば、華やかなデザインが大事である化粧品や美容院、清潔感が求められるジム等では、文よりも画像・動画の方が伝わりやすいとされています。
鍼灸院でも同じく、とくに女性向けやジム併設のようなタイプなら、ビジュアルで魅せる方が効果的です。
施術の様子や院内の雰囲気、清潔感といったビジュアル要素は、見た人の「ここ、良さそう」という評価に直結します。
メリット④低コストで始めやすい
Instagram広告は、1日あたり100円から始めることができます。
初期費用がほとんどかからないため、個人でも気軽にスタートできることが大きな魅力です。
100円で大きな効果を出すのは簡単ではありませんが、予算を自分で自由に決めることができます。
Instagram広告のタイプを紹介
Instagram広告の種類をそれぞれ解説します。
- 写真広告
- 動画広告
- カルーセル広告
- ストーリーズ
- リール
- 発見タブ
写真広告

1枚の画像とテキストだけといったシンプルな広告です。
通常の投稿と同じようにタイムライン上で広告表示させることができます。
写真の下に「詳しくはこちら」「予約する」など、ホームページなどのリンクを設置することができます。
手軽に広告出したい初心者の方には、おすすめの広告です。
動画広告

最長120秒の動画を、タイムライン上で広告表示することができます。
動きのある広告は、静止画よりも目を引きやすく、ユーザーの反応も得やすいのが特徴です。
カウンセリングや施術の様子などを伝えたいときに向いており、たくさんの情報を1度にまとめてPRすることができます。
カルーセル広告

カルーセル広告は、1つの広告に最大10枚まで画像・動画をまとめて広告表示できます。
ユーザーは、スワイプで順番に内容を見られます。
それぞれの画像・動画に違うリンクボタンを設定することができ、複数のサービスを見せたいときに便利です。
ストーリーズ広告

ストーリーズ投稿の合間に流れる広告で、スマホ画面全体に表示されるのが特徴です。
画像・動画が使え、広告感があまりないため、自然と目に入りやすくなっています。
再生時間は10秒前後で、最初の数秒で印象を与える工夫が大切です。
上にスワイプするだけでリンク先に移動でき、誘導しやすい作りになっています。
発見タブ広告

Instagramの「発見タブ」は、ユーザーが自分の興味に合った投稿を見つけるための場所です。
発見タブ広告は、探しているターゲットに合わせて作った広告を表示することができることが特徴です。
たとえば、グルメ系のアカウントをフォローしている人には、飲食店の投稿やレシピ動画などが多く表示されます。
情報を探しているユーザーの目に触れるため、ブランドやサービスの認知を広げたいときに効果的な広告とされています。
鍼灸院におけるInstagram広告の課金タイプは3つ

鍼灸院におけるInstagram広告は、以下の3つとなります。
- クリック課金
- インプレッション課金
- 動画再生課金
課金の料金体系と費用について、解説します。
クリック課金
広告がクリックされたときにだけ、費用が発生する仕組みです。
Instagram広告の場合、1クリックあたり約40~100円とされています。
広告表示されるだけでは費用は発生せず、ユーザーがリンクをタップしたタイミングで課金されます。
そのため、ムダな費用を最小限に抑えつつ、効果を狙いたい方には向いているでしょう。
インプレッション課金
インプレッション課金は、広告が1,000回表示されるごとに費用が発生する仕組みです。
1,000回あたり約200~1,000円が相場とされており、1表示につき約0.2~1円といわれています。
広告表示された分だけ料金が決まるため、管理がしやすいのが特徴です。
多くの人にリーチしたいときに向いていますが、表示されてもスルーされやすいため、ユーザーの反応を引き寄せる工夫が必要です。
動画再生課金
動画再生課金は、ユーザーが動画広告を再生したときに費用が発生する仕組みです。
15秒未満の動画では再生完了時に、15秒以上の動画では15秒以上再生されたタイミングで課金されます。
費用の目安は、1再生あたり約3~7円とされています。
ただし、内容がわかりにくかったりインパクトが弱いと、アクションにつながりにくいため、クリエイティブな工夫を求められます。
スマホでInstagram広告を出すにアカウント設定が必要
Instagram広告を出すには、InstagramとFacebookそれぞれで設定が必要となります。
手順①インスタのアカウント作成とビジネス(プロ)アカウントの作成をする
スマホでInstagramアプリをインストールします。
アプリを開いたら、画面下のプロフィールアイコンをタップします。
「アカウントを追加」→「新しいアカウントを作成」をタップします。
※すでにあるInstagramアカウントと同じメールアドレスを使って、ビジネスアカウントを作成することもできます。

ユーザーネームとパスワードを設定し、そのほかの設定(アイコンなど)はスキップします。
プロフィール画面の「プロフィールを編集」→「ビジネスアカウントに切り替える」をタップします。
すると、ビジネス(プロ)アカウントに切り替わり、カテゴリー選択の画面が表示されます。
アカウントへの切り替え-1024x538.png)
適したカテゴリーを選択し、「次へ」をタップします。
「クリエイターですか?」という画面では、「ビジネス」を選択してください。

その後、「次へ」を何度かタップし、「アカウントセンターを使ってログインを共有」を「後で」をタップします。
これでビジネスアカウントの基本設定は完了です。
あとはプロフィール画像や紹介文などを自由に設定してください。
手順②InstagramをFacebookアカウントと紐づける
Instagram広告を出すには、Facebookと紐づける必要があります。
プロフィール画面を開き「プロフィール編集」→「ビジネス情報」→「ページ」の順にタップします。

連携させたいFacebookアカウントにログインし、紐づけが完了となります。

手順③支払い方法の設定をする
Meta Business Suiteのアプリをダウンロードします。
Meta Business Suiteにて広告費の支払い設定をします。※紐づけるfacebookアカウントでログインします。
「その他」→「設定」→「Instagram」のリンクする→「アカウントをリンク」の順にタップしていきます。

Instagram広告を出すアカウントにログインすると、facebookとInstagramの紐づけが完了します。

「設定」→「請求と支払い」→支払い方法の「追加」→クレジットカード情報の登録をすることで、広告費の支払い設定が完了します。

FacebookページFacebookのビジネスマネジャーを紐づけます。
Instagram広告を出す手順
Instagram広告を出す流れを解説します。
手順①広告マネージャーを開く
ビジネスマネージャから広告マネージャのページを開きます。

広告マネージャーのキャンペーンタブをタップします。

手順②キャンペーンを設定する
「作成ボタン」をタップします。

「購入タイプ:予約」「エンゲージメント」を選択し、「次へ」ボタンをタップします。

キャンペーン名は、以下のように設定するとよいでしょう。
例)日付け+目的名
- 美容鍼灸メニューのキャンペーンを2025年8月に実施→202508_biyou_cam

手順③広告期間を決める
広告する期間と時間帯を設定しましょう。

手順④オーディエンスを設定する
オーディエンスとは、ターゲットのことを意味します。
ターゲットの性別・年齢・住んでいるエリア・興味などを設定していきます。
初心者の方は、はじめは「性別・年齢・住んでいるエリア」の3つのみ設定し、広告を出すことをおすすめします。

広告フォーマットでは、広告に出すタイプに合わせて選択します。

広告を出す範囲を決めるため、「手動配置」を設定し、プラットフォームのInstagramにチェックします。
そのほかのチェックは外しておきます。

配置では、広告を表示させる範囲を選択します。

手順⑤広告セット名を設定する
今回の広告について、下の階層のタブをタップし、広告名を名付け、「次へ」をタップしましょう。
「広告開始日_ターゲットの属性_ターゲットの詳細」などすると良いでしょう。
例)202506_40~50代女性_美容

広告に表示する名前にて、広告を出すInstagramアカウントを選択しましょう。

手順⑥広告のフォーマットを設定し、公開する
広告設定から、「広告を作成」をタップします。
フォーマットにて、「シングル画像または動画」を選択します。
クリエイティブにて、広告文と画像を設定します。
「メディアを追加」→「画像を追加」→「アップロード」にて広告画像をアップロードします。
そのほか、メインテキスト、見出し、説明を設定しましょう。

予約受付ができるホームページなどのリンクをコールトュアクションに設置しましょう。
設定が完了したら、「公開」をタップし、広告の公開を始めます。
まとめ
Instagram広告は、ターゲッティングの精度が高く、低コストで始められます。
ただし、実際に広告を出すには、Instagramのビジネスアカウントの作成や、Facebookとの連携など、初期設定が手間であります。
広告を出したあとは、しっかりと効果を確認し、継続すべきかどうかを見極めることが大切です。